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プレスリリース

infinity assist/infinity command デジタルソリューションのラインアップを拡充

 JRCS株式会社(山口県下関市東大和町1-2-14、代表取締役会長兼社長:近藤髙一郎)は、業界が抱える課題である船員の負担軽減と船舶の安全運航のさらなる向上を支援するため、新たなデジタルソリューション「infinity assist」と「infinity command」を2020年5月より順次提供開始します。
 JRCSは、2018年4月に海運・海洋産業のデジタルトランスフォーメーションを推進するため、Digital Innovation LABを設立しました。これまでに、人工知能(AI:Artificial Intelligence)やIoT(Intelligence of Things)などのデジタル技術を活用し、デジタルツインを実現するための製品開発を行い、2019年4月には、複合現実(MR: Mixed Reality)の技術を応用し、時間と場所の垣根を越えて、すべての海洋事業者に高品質なトレーニングの受講を可能にした「infinity training」の提供を開始しました。
 JRCSの製品開発は、利用者目線でユーザー体験(UX)を重要視するため、アジャイル開発を適用し、開発すると同時に、顧客のフィードバックをいち早く製品に組み込める仕組みを確立しています。また、継続デリバリーという観点でもCI/CD環境を整えDevOps体制をとっています。
 技術面ではクラウド、機械学習、エッジデバイスといった最先端のIT技術を取り入れ、海運業界のリーディングカンパニーを目指しています。infinityソリューションではお客様皆さまの顧客経験価値(CX)の向上を指標として設計開発を進めています。

〈ソリューションの概要〉

1. infinity assist

 船舶機器のトラブルシューティングを通じて船員の負担軽減ならびに働き方改革を実現します。

 船員は日々の安全安心な船の運行業務に加え、突発的な機器のトラブルに対応しますが、船舶にはさまざまな機関、機器が搭載されており、これらの維持、整備における船員一人ひとりにかかる負担は大変大きくなっています。さらに船員の人手不足、高度な機器の技術知識欠如や若手船員への技能伝承がなかなか進まないなど、深刻な課題を抱えています。
 JRCSは、現場の最前線で活躍する船員の負担を軽減するため、船舶の特殊事情まで考慮した経験豊かな船員または技師のナレッジやスキルを集約し、多様化した船舶に適合したソリューションを提供します。

概要
タブレットおよびHoloLensを利用した船舶搭載機器のトラブルシューティング支援プラットフォームです。
利用対象者
船員、陸上勤務者
機能
  • 本船、管理会社、舶用メーカーなどが独自で管理している船舶搭載機器のトラブルシューティングを一元管理
  • トラブルシューティングやマニュアルなどの船舶機器技術情報の検索機能
  • 自社管理船の登録機能
特徴
 利用者参加型で船舶技術情報やナレッジを共有し、機器故障時の課題を利用者同士で解決していく新しいコンセプトを持ったソリューションです。
 機器のトラブルシューティングは船主、管理会社にかかわらず、すべての利用者に作成・編集権限があり、それぞれのトラブルシューティングをより良いものへと成長させていくことができます。また、図面や写真などのデータを添付することで、視覚的な情報も交えて解決策を探ることができます。
 さらに、通信環境の問題で利用が制限される本船では、必要なトラブルシューティングをオンライン時にタブレットにダウンロードしておくことで、オフライン時にも利用することができます。
 将来は今後ニーズが高まるリモートメンテナンスや日々の業務を支援する機能も追加します。
効果
熟練技師のナレッジやノウハウをデータ化、蓄積することで、経験の浅い船員でも機器のトラブル発生から問題解決まで、より早く対応することが可能になり、船員の負担を軽減します。
リリース時期
2020年5月末リリース予定

infinity assistのイメージ

infinity assistのイメージ

2. infinity command

 コンピュータービジョンを用いた状況認識技術により船舶の安全運航を支援します。

 従来、航行中の障害物や小型船舶などの航海計器では認識できない物体は、操船者が目視で認識する必要があり、狭水路や輻輳海域など船舶が多く密集する航路では操船者は非常にストレスを感じています。
 JRCSは、これらの課題を解決するため、障害物や小型船舶をコンピュータービジョン技術で検出・特定し、データを集約することで、船舶の安全運航を支援します。 

概要
操船者はタブレットを利用し、光学カメラから取得した映像を基に海上の状況認識を行い、船舶の安全運航を支援します。
利用対象者
操船者
機能
  • コンピュータービジョンを用いた海上物体の状況認識
  • マップビュー
  • 航行上の必要な情報を記録するアノテーション
特徴
 操船者の船舶運行の補助を行うために、昼夜問わずコンピュータービジョンによる状況認識を行うことにより、AISを搭載していない小型船舶やブイ、漂流物の存在を検知し操船者に通知します。
 さらに、簡単な操作で航路や付近の状況を地図上にアイコンで登録できるアノテーション機能を有し、航行上の必要な情報を記録することができます。
 将来は航路上の他船や障害物の動きを予測し、自船の運航航路に影響を及ぼす可能性があれば回避ルートを提案する機能を提供する予定です。さらに航海計器全般の統合(インテグレーション)を目指します。
効果
船舶の安全運航だけでなく、操船者の負担を軽減することで、労働環境を改善します。
リリース時期
2020年7月リリース予定

infinity commandのイメージ

infinity commandのイメージ

〈コンセプトムービー〉

Infinity assist

Infinity command

〈JRCS株式会社について〉

 私たちJRCSは、海洋に深くかかわる企業として成長を続け、常に市場を創造し、お客様のご要望やお困りのことを正確に把握し、お客様にとってのベストソリューションを積極的に提案して参りました。

 変化し続ける時代の中で、あらゆる多様性を受け入れ、社員が多様な働き方を通じて、そのベストパフォーマンスを発揮し、そこから生まれる自由な発想と最先端のデジタル技術を駆使して、海上物流を縁の下から支えることでお客様を笑顔にしていくことが、私たちJRCSのミッションです。

 これからも私たちJRCSは時代の変化を感じながら、社員が笑顔であること、そして海洋に携わるすべての人たちを笑顔にするためにトランスフォーメーションを続けて参ります。

【お問い合わせ先】

JRCS株式会社
Digital Innovation LAB 益田雅之

TEL::083-261-0212 
受付時間:8時30分~17時30分(平日のみ)
Email:masuda_m@jrcs.co.jp

お問い合わせ先