自動車専用船のバウスラスター用ACBの新替え工事を行いました
自動車専用船(PCC)に搭載されているバウスラスター用気中遮断器(ACB Air-Circuit-Breaker)の新替え工事を行いました。PCCは出入港の頻度が高いため、バウスラスター用ACBの開閉回数も必然的に多くなります。メーカーが推奨する開閉寿命を超えて使用すると、機構部が劣化して正常にON-OFFできない現象や、主接点が摩耗して通電電流により発熱、焼損してバウスラスターが使用できない不具合が起こるリスクがあります。
当社では、ACBの適切な交換時期をご提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。その際、機種と、カウンターでご確認が可能な場合は開閉回数をお知らせいただけますと大変スムーズです。
〈交換前〉
左下のカウンターに表示された開閉回数が、メーカーが推奨する開閉寿命を超えているため、交換が必要です。
〈交換後〉
最新の機種に交換しました。これで、安心・安全に運航いただけます。
接点部の接触不良が原因で、発熱・焼損したACB。定期的な点検整備により未然に防げた事故事例です。
ACB接点部の接触不良から延焼し、配電盤が焼損した事例。フェリーは復旧まで2カ月もの間、運休となりました。