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漁業取締船「白鷗丸」のレーダー換装工事を行いました

 水産庁の漁業取締船「白鷗丸」に搭載されているレーダーが老朽化したため、ドック期間を利用して換装工事を実施しました。

 三代目となる現在の白鷗丸は、20年以上にわたって日本の漁場を守っています。日本の排他的経済水域は世界有数の豊かな漁場として知られていることから、境界線付近には日本の水域を狙う無許可の外国船が多く見られます。特に、白鷗丸の管轄である東シナ海は、日本、中国、韓国の水域が隣り合っているため、日本の水域でこれらの漁船による違法操業が行われないよう、しっかりとガードしなければなりません。水産庁の発表によると、令和2年、東シナ海で外国船に対して行われた指導・警告は1500回以上。白鷗丸は、限りある水産資源を守り、持続可能な漁業を推進するという重大なミッションを担っているのです。

 今回換装したレーダーは、アンテナから電波を発射し、海上の他船や陸地、ブイなどの物標による反射波をとらえることで、それぞれの物標までの距離と方位を正確に測ることができる装置です。船舶の安全運航に必要不可欠なものとして、大型船舶等に搭載が義務付けられています。

 さらに、白鷗丸のような漁業取締船にとっては、業務遂行の上でもレーダーは欠かせません。漁船が漁を行う時間帯はさまざまであるほか、違法操業は夜間に行われることが多いため、24時間体制で監視する必要があるからです。暗闇での周辺状況把握を可能にするレーダーにもし不具合が生じたら、取締業務の遂行に大きな支障をきたす可能性があります。

 白鷗丸に新たに装備されたレーダーは、日本無線製の新しいモデルです。無事に換装工事を終え、乗組員の皆さまの安心・安全確保、そして確実な業務遂行のお手伝いができたことを、大変嬉しく思っています。これからも事故や怪我なく活動を継続され、大切な水産資源をお守りいただけますよう、よろしくお願いします。

2台とも換装工事を実施。左のレーダーを当社が担当しました。

2台とも換装工事を実施。左のレーダーを当社が担当しました。